原価企画ワンポイント 1
原価企画活動の成否は開発設計者の原価意識のレベルに依存する!
原価意識のレベルには3段階ある
第1レベルはモノの原価を知る
・原価の知識を得ること(原価知識レベル)である。
第2レベルはこの原価知識を使って原価を節約
・改善する意識のこと(節約意識レベル)である。
これは自分のお金ならどうするかという意識を企業に持ち込むことである。
第3レベルはこれを発展させる原価の有効活用を図る意識のこと(原価有効性意識)である。
これはコストダウンを図るだけでなく広く採算意識を持ち、顧客の求めているところには
積極的に原価をかけ、利益の向上を図る意識のことである。
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原価企画ワンポイント 2
原価を創る人しか原価はコントロールできない!
製品原価は知的・創造的に創り出されるものであるから、その立場にある人しか原価はコントロールできない。
彼等に対し管理を強化しても効果的ではない。
彼等の潜在能力を引き出し自発的意欲をかりたてるようにすべきである。
そのための環境づくりと支援が彼等に対する真の管理である。
製品原価は開発設計者によって創られ、開発設計者によってコントロールされるのである。
したがって、他の者は彼等を支援する必要がある。
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原価企画ワンポイント 3
原価はカカルものではなくてカケルものである!
「原価がかかってしまう」という発想をする人がいる。
これは原価をコントロ―ルしようとする気力のない人の発想である。
すなわち,原価は自分の意思ではなく他の要因で決まってしまうから,
自分ではコントロ―ルできないという主体性のない思考である。
原価は知的・創造的スタツフ・(たとえば開発設計者など)が意識して
積極的にカケルのだと考えるべきである。
このような発想の人なら原価を撰択することができるし原価をコントロ―ルできるのである。
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原価企画ワンポイント 4
開発設計ってどんなこと?
この言葉はかなり広い意味をもって使用され,必ずしも統―された概念とはいえない。
これを整理してみると2つの者え方に要約できる。
第1は新製品などをつくり出す活動を実務上区分して、その最初の段階であるユーザー・ニーズを
満足させる基本構想を確定するまでの活動を総称して開発設計というものである。
第2は開発と設計という2つの活動を結合した呼び名としているものである。
その内容は,ユーザー・ニーズを正しく理解し、これまでに蓄積された工学上の知識や経験を
集約して、これらの要求を満足させる新しいものを創案(着想・構想)して、
これをどう作るかについて事前の計画(設計)をすることである。
;―般的には第2の者え方を指すといえよう。
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原価企画ワンポイント 5
エンジニアとサイエンティストはどう違う?
サイエンティストは技術の枠を集め最新技術レベルのものを考案することをいう。
これに対しエンジニアは、技術のことと採算のことを同次元でとらえる人であり
これらを同時に満足させる技術レベルを決定する人である。
だから彼等には原価意識・採算意識が必須のものである。
これらの意識のない人は真の技術者ではない。
しかし、現実には技術者になりきれず、かつ、学者になりきれない人がいる。
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原価企画ワンポイント 6
コストダウンってどんなこと?
コストタウンには次のような3つのやり方があり、これらをひとまとめにしたものだといえよう。
1)cost cutting(原価の削除)によるコストダウン
これは製品の場合なら"絶対に必要な機能"だけ残して徹底して
他の機能については削除する発想でなされる原価低滅である。
たとえぱ、付加機能をほとんど削除したクライスラー社の乗用車ネオンなどである。
2)cost saving(原面の節減)によるコストダウン
これは現状の原価を節減する発想で行われる原価低減である。
たとえぱ,材料の板厚を薄くする、ビス止め箇所の滅少などによる原価の節減,
交際費・交通費・広告費は(3K)の節減などであり、多方面でなされている。
3)cost replacement(原価の置き換え、または差替え)によるコストダウン
これは現状の方法による原価を別の方法による原価に置き換えることによる
原価低減である。
たとえば、代替材の使用、加工の外作化、代替的工程・工法採用などによる
原価の差し替えによる原価低減がこれに相当する。
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原価企画ワンポイント 7
原価こそ利益の源泉である!
利益をあげるため原価を目の敵にする人がいる。
ときには原価ゼロが最もよい状態だともいう。
これば原価が下がりさえすれば利益が得られると考えるからであろう。
しかし、原価をかけないで利益は得られるはずがない。
要はどこへ原価をかけるかにある。顧客の欲しているところ(機能)に原価をかけるべきである。
開発設計者は顧客の要求していないところに原価をかけていても、それに気づかないものである。
顧客の欲している機能はどこか、そのレベルはどの程度かを研究すべきである。
今までの原価のかけ方の適・不適当をよく検討しなければならない。
「原価のかけ方が利益を決める」のである。
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原価企画ワンポイント 8
VEとVAはどう違う?
この両昔は同じ意味をもったものであり、違いはない。
VAという名称はGE社でつけた呼称であるのに対し、VEはアメリカ国防総省が名づけたものにすぎない。
これだけの違いである。わが国でも特にことわりのない限り両者は同じことを意味している。
ただし、人によっては「VAは設計完了後の段階ななされる価値分析(価植改善)であり、
VEは設計段階を中心になされる価値分析(価値保証)である」といって使い分けることがある。
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原価企画ワンポイント 9
開発設計者は自らの設計案を原価見積すべきである!
現場の作業者はみずからの作業成果をみずから評価し、良品のみ次工程に送る。
同様に開発設計者は自ら創案した設計案の品質保証と共に原価保証をして次エ程
(製造準備活動)へ送るべきでる。
そのためには開発設計者がみずから原価見積(少くとも概算見積だけは)をしなければならない。
そうするためには早急に、開発設計者が簡便・迅速にして一定の正確さをもった原価見積ができる
コストテ―ブルを提供しなければならない。
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原価企画ワンポイント 10
原価企画を成功させるには3つのCEが不可欠である!
第1のCEはConcept Engeneeringで、これは合理的な製品コンセプトづくりの考え方と技法である。
アメりカで成功している企業でもコンセプトのミスで新製品の40%強が失敗だという報告がある。
第2のCEはCost Engineeringで、これは原価情報を使って新製品等の使用を合目的につくり込む
考え方と技法である。
第3のCEは、Concurrent Engineeringで、同時併行的な業務活動によって
後工程で発生しそうな問題を事前に解決し、ズムーズに業務を遂行する考え方と技法である。
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